バイクのマフラーは処分よりも買取のほうがお得
マフラーの処分にかかる手間と注意点
バイクをカスタムするとき、一番最初に交換したくなるマフラーですが、高性能でかっこいいマフラーに交換したあと、取り外した元のマフラーが邪魔になりますよね。
純正部品のマフラーが一気にかすんで見えてしまうのも無理がありません。
しかし、そんな取りはずしたバイクのマフラーの処分方法について、あまり知られていないというのが現状です。
方法としては大きく二つに分けることができ、「自分でマフラーを処分する」もしくは「バイク買取会社にお願いして引きとってもらう」のどちらかです。
マフラーを自分で処分しようとする場合は、一般的に「粗大ゴミ」として出すことができます。
しかし、まれに「産業廃棄物」扱いとなり、処理場へ持ちこまなければない自治体もあるのでチェックしてから処分するようにしましょう。
バイクのマフラーを高く売るコツ
【ブランド】人気のメーカーのほうが買取額は高くなる
※バイク比較ドットコム調べ(対象:100名)
メーカー名 | 利用者割合(%) | 平均買取額 |
---|---|---|
ヨシムラ | 55% | 20,714円 |
モリワキ | 15% | 20,000円 |
スーパートラップ | 11% | 2,650円 |
ストライカー | 6% | 2,500円 |
アクラポビッチ | 3% | 6,000円 |
その他 | 10% | 3,800円 |
日本のマフラーメーカーであるヨシムラ、モリワキは高性能かつ高品質が特徴である日本のマフラーブランドです。
ストライカーもヨシムラやモリワと同様に日本のマフラーブランドで、スポーツ走行に特化しているのが特徴的です。
また、スーパートラップは汎用性の高いアメリカのマフラーブランドで、アクラポビッチはヨーロッパのレーシングマフラーブランドです。
【状態】新品に近い状態のマフラーのほうが買取額は高くなる
バイクのマフラーをヤフオクやアップガレージなどのバイク用品リサイクルショップで中古で買う場合、気になるのは「使用していた期間」「走行距離」「車検対応の音量かどうか」でしょう。
マフラーは消耗部品で、使用期間が長ければ長いほど、走行距離が多ければ多いほど、サイレンサー内部のグラスウールがすり切れてしまい本来の性能が出せなくなっています。
そのため、新品に近い状態のマフラーは価値が高く、結果的に買取額も高くなるのです。
バイクのマフラーにカーボン(スス)が詰まっていると、排気が悪くなって燃料の不完全燃焼がおきやすくなり、「吹けがわるい」「トルクがない」という症状が出ます。
もしそんな症状を感じるマフラーなのであれば、エキゾーストパイプやサイレンサー内部の清掃が必要です。
手放す前にアルカリ性パイプ洗浄剤を使って、数日つけおき洗浄してみましょう。
そうするだけで買取価格がアップするかもしれません。
また、立ちごけなどでキズやへこみがついていたり、見た目はきれいでも内部に破損個所があったりすると、消音されずに排気音が大きすぎるといった症状が出ます。
このような状態のマフラーであれば、自分でどうにか修復できるものではないので、専門的な知識を持っているバイク買取会社に引きとってもらったほうが面倒な手間なく処分できるのでおすすめです。
【売却先】「バイク買取業者での買取」もしくは「ネットオークションでの売却」がおすすめ
※バイク比較ドットコム調べ(対象:100名)
マフラーの売却方法 | 割合 | 平均買取額 |
---|---|---|
バイクと一緒に引き取ってもらう | 58% | 6,257円 |
マフラーだけ個人売買で売却する | 35% | 13,125円 |
マフラーだけ別の会社(用品店など)に引き取ってもらう | 8% | 34,000円 |
「バイク買取業者への売却」が売却方法として最も多く選ばれている
ネットオークションの次にマフラーの買取額が高いのが「バイク買取業者への売却」です。
ネットオークションと違って売却にいたるまでの手続きが非常に簡単で、また会社によってマフラーの買取を行っているかどうかは事前に調べておけば、ほぼ確実に買取してもらうことができます。
バイクを売却する時点で、取りはずしたマフラーをどうすればいいのかがわかっていない人が非常に多く、また、実際に取りはずしたマフラーの査定額を聞いてみたら「意外と高額だったから売却した」という人がほとんどのようです。
バイク買取業者への売却であれば、初心者でも簡単で、安心に手間なくマフラーを手放すことができます。
「個人売買」は一番高く売れる可能性が高いが、「難易度」と「リスク」が高い
※バイク比較ドットコム調べ(対象:100名) / 一部抜粋
マフラーの売却方法 | メーカー | 都道府県 | 買取額 |
---|---|---|---|
マフラーだけ個人売買で売却する | ヨシムラ | 兵庫県 | 40,000円 |
ヨシムラ | 埼玉県 | 7,000円 | |
モリワキ | 神奈川県 | 20,000円 | |
スーパートラップ | 東京都 | 5,000円 | |
その他 | 新潟県 | 15,000円 | |
その他 | 福岡県 | 10,000円 | |
その他 | 広島県 | 5,000円 | |
その他 | 兵庫県 | 3,000円 | |
その他 | 三重県 | 0円 |
マフラーの買取額が最も高いのは「マフラーだけ個人売買で売却した」という売却方法でした。
ヤフオクなどのネットオークションや、メルカリなどのフリマアプリに出品するといったものです。
一方で、個人売買を選んだユーザーのほとんどが「ネットオークションの利用経験がある」というとこもあり、ネットオークションを使い慣れていないユーザーにとっては敷居が高い売却方法と言えます。
また、消耗部品であるマフラーは、出品するときにバイクのメカに関する専門的な知識が必要となり、取り付け方法の質問などにスムーズに答えられない場合は買い手がつかない可能性もあります。
ネット上の出品写真だけではエキゾーストパイプやサイレンサー内部の状態がなかなか伝わらず、売却が成立しないという可能性もあります。
努力してネットオークションに出品したものの、誰にも売却できずに泣く泣く処分することになる可能性も少ないとは言い切れません。
それから、金属の造形が複雑なうえ、重量もあるマフラーやエキゾーストパイプは、個人で発送をしようとすると梱包も難しく、通常の宅配便業者では取り扱いしてもらえない可能性があります。
また、装着していたときに残ってしまったオイルやグリースのせいで可燃物と見なされ、貨物として乗せることが出来ない航空便も存在しています。
つまり、万が一買い手が付いても発送することが不可能なケースもあるようなのです。
バイクのマフラーの買取に関する感想・クチコミ
「(車体と一緒に)マフラーも売却した」というユーザー
● 「バイクと一緒に売ったほうが手間もなく、一応マフラーにも値段もつけてもらえたので一緒に売りました。」
● 「驚いたことにマフラーを別で売るよりも、カスタムしたままの方が買取価格が高かったです。」
「(車体とは別のところで)マフラーを売却した」というユーザー
● 「マフラー単体の売却でも結構な金額になります。マフラーだけ取り外してネットオークションに登録したところ、結果的に1万円ほどの値段が付きました。」
● 「車体を買取してくれた買取業者の人に、純正のマフラーでも社外のマフラーでも買取価格は変わらないと言われたため、純正に戻し社外のマフラーはオークションサイトで売却しました。」
バイクのマフラーを売るなら、マフラーも含めてバイクの査定額を提示してもらうようにしよう
バイクを売るタイミングでマフラーを売却するのであれば、マフラーも含めた査定額を各社に提示してもらうのが良いでしょう。
マフラーがバイクの査定額に大きな影響を与えるかどうかはわかりませんが、少なからず自分でマフラーを処分する手間を考えれば、一緒に売却してしまったほうがお得でしょう。
バイク比較ドットコムでは、お住まいに合わせた最大6社のバイク買取業者を紹介することができます。
何社かにマフラーも含めた金額を査定してもらい、最高額だった会社にまとめて売却してみてはいかがでしょうか。
「マフラーは売らずに持っておく」という人は1割~2割ほど存在する
※バイク比較ドットコム調べ(対象:100名)
マフラーの売却方法 | 割合 |
---|---|
バイクと一緒に引き取ってもらう | 45% |
マフラーだけ個人売買で売却する | 27% |
現在もマフラーを所有している | 15% |
マフラーだけ別の会社(用品店など)に引き取ってもらう | 6% |
その他 | 6% |
(合計) | 100% |
● 「意外と自分の周りにはマフラーが欲しい人が後から現れることが多いので、それまでは所有しているつもりです。」
● 「マフラーは個別で購入したものなので、違うバイクを買ったときに付け替えるかもしれない。」
アンケートの結果によると、126cc以上のバイクユーザーを中心に、取りはずした純正部品のマフラーを「どう処分してよいのか分からずなんとなく持っている」という人や「次のバイクに流用できるかもしれない」と考えており、なんとなく保管している人もいるようです。
しかし、マフラーやエキゾーストパイプは、車種や排気量ごとに造形や外径が異なるため簡単に流用できるものではなく、そのままポツンと放置されてしまうケースも多いので注意が必要です。
それから、もしマフラーやエキゾーストパイプだけを別のバイクで流用できたとしても、そのバイクの吸気系部品との相性が悪いとバイクそのものの性能を落としてしまうかもしれません。