「あれ?なんか調子悪いな…」
と、自分のバイクが急に不調になると不安ですよね?
本記事では、バイクの故障の種類と症状を完全網羅しました。
修理の費用や今後の心がけについてもお伝えします。
充実したバイクライフを送るためにも、ぜひ該当箇所含めてチェックしてみて下さいね。
ちなみに故障したバイクでも修理込みでやっているバイクショップなら予想以上に高く買取してもらえることがあります。
「もう動かないし、廃車した方がいいな」と諦めてしまうともったいないので、一度査定に出してみるといいですよ。
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【無料】買取価格をチェックする絶対知るべきバイク診断前の「3大原則」
・エンジンがかかりにくい
・エンジンがかからない(軽症)
・エンジンがかからない(重症)
・燃費が悪い
・オーバーヒートする
・ハンドルが揺れる・ブレる・振動がすごい
・ブレーキが効きにくいor効かない
・シフトがうまく入らない
・アイドリング不安定
・加速しない・スピードが出にくい
・エンジンから異音がする
・マフラーから白煙がでる
故障したバイクを治せない、費用が高い
今後故障しないために心がけたい事
絶対知るべきバイク診断前の「3大原則」
バイクの故障は突然訪れるものです。バイクは部品がむき出しになっている乗り物なので、劣化の速度も車に比べたら早いほうなんですね。だから、どんなに気を使っていても、何かが原因で突然動かなくなったりします。
しかし、故障が少ないバイクには3つの特徴があります。
3大原則「良い空気」「良い火花」「良い燃料」
故障が少ないバイクの特徴は、「良い空気」「良い火花」「良い燃料」を常に正常に保たれています。この例えば「良い空気」とは、できるだけ綺麗な空気を取り込むように機関部が綺麗であったり、「良い火花」については電装部品の劣化が無いかチェックし、悪い箇所は交換して対処しています。最後の「良い燃料」とは、粗悪で安いガソリンを入れない事と、タンクの中に錆が発生しないように雨ざらしの野外放置をしないという事です。
上記の3点が故障の起きにくいバイクの特徴です。これから説明するトラブルシューティングでは3大原則を意識された上で読むことで、より理解が深まるでしょう。
故障事例1:「エンジンがかかりにくい」
症状一覧 | 修理の難易度 | 修理費用の相場 |
バッテリーが弱っている | ★★☆☆☆ | ¥3,000~¥25,000 |
ガソリンに水が混入している | ★☆☆☆☆ | ¥500 |
キャブレーターが詰まりを起こしている | ★★★★★ | ¥0~¥15,000 |
エアクリーナーが詰まりを起こしている | ★★☆☆☆ | ¥0 |
プラグコードが劣化している | ★★★☆☆ | ¥3,000~¥10,000 |
バッテリーが弱っている
実はバイクという乗り物は多くの電子部品に電気を流す事で正常に走る事ができています。バッテリーはバイクにエンジンをかけるために最初に必要な動力源です。バッテリーが弱っているとセルを回すときに全く勢いが無いのが特徴です。【修理方法】バッテリー交換
【応急処置】バッテリージャンピング
【豆知識】バッテリーには安いものから高いものまで様々です。バッテリー以外が原因の可能性がありながらも、高いバッテリーを買ってダメにしてしまうケースがあるので段取りが重要です。
ガソリンに水が混入している
特に寒い地域ではガソリンタンクの中にできた結露や水蒸気がガソリンに混ざる事があります。混ざると混合気に微量の水が混入するためエンジンがかかりにくくなります。また、タンクの鍵穴から水が侵入したり、タンクキャップのゴムシールが劣化している場合にも隙間から水が入ってくる事もあります。この場合は早急な修理が必要です。
【応急処置】リザーブにしてしばらくエンジンをかけておくor水抜き剤を使用する
キャブレーターが詰まりを起こしている
キャブレーターの中では、ボールペンの先端ほどしか空いていない通路をガソリンが通っています。その通路をゴミ(錆や砂など)が塞いでしまうだけでいとも簡単に不調を起こします。不調を起こしたキャブレターの平均工賃は15000円です。部品交換などを含めると30000円を超えるなど、大きな問題点は修理に出してみないといくらかかるか分からないのがキャブレーターです。
【修理方法】キャブレーターOH
【応急処置】キャブレーター本体を硬いもので軽く何度か叩く(ゴミが取れる場合がある)
エアクリーナーにゴミが詰まっている
エアクリーナーとは人間に例えれば「肺」の部分になり、空気中の排気ガスや、砂やゴミなどを浄化するフィルターになります。詰まっている場合は呼吸ができず、うまくガソリンに火をつけることができません。劣化しすぎたエアーフィルターは必ず交換しましょう。
【修理方法】新品に交換
【応急処置】フィルターを清掃する
プラグコードが劣化している
プラグコードが劣化していると正常に電流が流れないことがあります。また漏電している場合はエンジンがかかりにくい事があります。コードを手で触ってみてプラスチックのように硬い場合は交換する必要があります。漏電している場合にコードを触ると感電するので注意が必要です。プラグコードの構造は導線と絶縁体です。中の導線が劣化している場合もあれば、保管環境が悪く絶縁体が劣化して漏電することもあります。
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【無料】買取価格をチェックする故障事例2:「エンジンがかからない(軽症)」
症状一覧 | 修理の難易度 | 費用 |
ガソリン切れ | ★☆☆☆☆ | ガソリン代 |
キルスイッチがOFF・サイドスタンドが出たまま | ★☆☆☆☆ | ¥0 |
バッテリーが上がっている | ★★☆☆☆ | ¥3,000~¥25,000 |
メインヒューズが切れている | ★★☆☆☆ | ¥100~¥300 |
燃料ポンプが故障している | ★★★☆☆ | ASK |
ガソリンキャップの通気口を何かで塞いでいる | ★☆☆☆☆ | ¥0 |
ガソリンが無い
ガソリンが不足しているだけでバイクはいとも簡単にエンジンがかからなくなります。リザーブコックをONにしてエンジンの始動を試みて下さい。あまりにもガソリンの消費が激しい場合は「オーバーフロー」を疑いましょう。バイクから異臭がします。
【豆知識】余りにもガソリンが少ない場合、バイクを左右に揺らすことで一時的に走る事があります
キルスイッチがOFF・サイドスタンドがでたまま
初心者の方にありがちなミスとしてキルスイッチがOFFになったままエンジンが故障したと思う人がいます。まずはONにして始動を試みましょう。また、バイクによってはサイドスタンドが出ているだけでセンサーが反応してエンジンがかかりません。【豆知識】キルスイッチをONにしてもセルが反応しない場合はONの部分をグリグリと押し込みましょう。原因は接触不良ですが、これによって通電する可能性があります。
接触不良は一時的に治ってもまた同じ症状を繰り返すやっかいな故障です。主な原因は接触部分の腐食、サビ、ゴミつまり、過電流による端子の焦げがあります。まずはコネクターを確認しましょう。
バッテリーが上がっているかもしれない
元々バッテリーが弱まっていれば、確実にバッテリー上がりと診断して良いでしょう。バッテリーは自然に放電するため、長い間乗らなかった時もバッテリー上がりが原因と考えられます。【豆知識】寒い時期は特にバッテリーは上がりやすい
メインヒューズが切れている
ヒューズとはバイクに過度に電気が流れたときに、電気を遮断する身代わりのような部品です。ヒューズが身代わりになる事で、その他の電子機器への損傷を未然に防いでいます。しかし、何もしていないのに勝手にヒューズが切れる場合は配線が断線していてショートを起こしている可能性があります。
【確認方法】エンジン始動時、バイクを旋回or左右に倒した時にエンジンが停止する場合は、むき出しの配線がどこかで垂れ下がっている可能性があります。
【修理方法】ヒューズ交換
燃料ポンプが故障している
インジェクション車(FI車)の場合は、ガソリンを自動で送るような仕組みなっています。燃料ポンプが故障するとガソリンを送ることができないためエンジンがかかりません。
ガソリンタンクの通気口を塞いでいる
ガソリンタンクには気化したガソリンを逃がす通気口がガソリンキャップにあります。塞いでしまうと、タンク内に内圧がかかり正常にガソリンを送ることができません。【豆知識】キャップの保護シールの向きを間違えて通気口を塞いでいる・タンクバッグで塞がれている場合もあります。
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【無料】買取価格をチェックする故障事例3:「エンジンがかからない(重症)」
症状一覧 | 修理の難易度 | 費用 |
キャブレーターが故障している | ★★★★★ | ¥15,000~30,000 |
CDI(コンピューター)が故障している | ★★★★★ | ¥30,000~ |
ジェネレーターが故障している | ★★★★★ | ¥12,000~¥25,000 |
スタータースイッチが故障している | ★★★☆☆ | ¥3,000~¥5,000 |
セルモーターが摩耗している | ★★★★☆ | ¥0~¥10,000 |
レギュレーター(レクチファイヤ)が故障している | ★★★☆☆ | ¥3,000~¥12,000 |
インジェクターが故障している | ★★★★★ | ASK |
キャブレーターが故障している
キャブレーターは様々な部品で構成されているパーツです。エンジンがかからないほどに故障している場合は多額な修理費用がかかります。自己診断、修復が難しい故障の一つです。【注意点】業者に修理を頼む場合、原因を簡単につかむことができないキャブレーターは預けたあとから高額な修理費用になる場合もあります。
CDIが故障している
CDIとはバイクを動かすためのデータが入った電子機器です。人間に例えると「脳みそ」の部分にあたります。過度に電流がながれたり、CDIに電気をためるコンデンサーが寿命を迎えるとバイクは動きません。【修理方法】交換or修理 いずれも2万円を超える高額修理
ジェネレーターが故障している
バイクはバッテリーに蓄えられた電力だけでは動きません。常に充電し、余分な電力は熱にして逃がすことで正常に動きます。ジェネレーター(別名:オルターネーター)は充電に必要な部品になり、故障するとエンジンが全くかかりません。【豆知識】オーバーヒートによってジェネレーターのエナメル質が融解して正常に機能しなくなる場合もあります。特に熱を持ちやすい傾向にあるバイクは注意が必要です。
スタータースイッチが故障している
スタータースイッチとは、セルを回すための第2のスイッチです。台電流を流すために負荷が大きい部品です。まずはスタータースイッチについているヒューズが切れていないか確認しましょう。交換しても治らない場合は本体が故障しています。【豆知識】セルを5秒以上回し続けるとスタータースイッチの摩耗は早まると言われているので注意が必要です。
セルモーターが故障している
セルモーターとはエンジンを動かすための歯車のような部品です。実はミニ四駆などに使われているモーターとほぼ同じ仕組みです。セルモーターが故障している場合、バッテリーに元気があってもセルを回している間だけ「ガリガリ」と引っかかったような音がします。【豆知識】硬いもので軽くセルモーターのお尻を叩けば動く事もあります。
レギュレーターが故障している
充電して余った電力を熱に変えてバランスを保つ部品がレギュレーター(別名:レクチファイヤ)です。寿命によって電力を放熱しきれなくなり故障する場合もあれば、過充電(ジェネレーターの故障)によってレギュレーターがパンクする事もあります。
【よくある原因1】:古いタイプのレギュレーターがついたままになっている(対策部品に交換していない)
【よくある原因2】オーバーヒートを繰り返してレギュレーターが熱を持ちすぎて放熱できずに故障する
【修理方法】レギュレーター本体の交換(ただしバッテリーの電圧チェックでジェネレーターが故障していない場合に限る)
インジェクターが故障している
インジェクション車になると、キャブレーター車のような詰まりの症状はありませんが、インジェクターは寿命迎えたり、電力不足のまま無理な稼働をつづけるなどが故障の原因です。【豆知識】キャブレーター車の場合は、徐々に症状が悪化がみられますが、インジェクション車は場合は突然故障してしまいます。また、長期放置していた場合はガソリンが硬化してノズルが詰まっている場合があります。
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【無料】買取価格をチェックする故障事例4:燃費が悪い、悪くなっている
症状一覧 | 修理の難易度 | 費用 |
エアクリーナーにゴミが詰まっている | ★★☆☆☆ | ¥0 |
スパークプラグが劣化している | ★★★☆☆ | ¥700~¥1,200 |
プラグコードが劣化している | ★★★☆☆ | ¥3,000~¥10,000 |
タイヤの空気圧が足りていない | ★☆☆☆☆ | ¥0 |
キャブレーターがオーバーフローしている | ★★★★★ | ¥10,000~ |
エアクリーナーにゴミが詰まっている
長い間メンテナンスをしていないエアクリーナーを使用していると燃費が落ちてしまいます。ゴミなどの詰まりで正常な燃料を送れないからです。燃費が悪いと「エンジンがかかりにくい」症状も併発します。
スパークプラグが消耗している
長い間交換されたなかったスパークプラグでは正常な火花を飛ばすことができないため、燃費が落ちてしまいます。【修理方法】新品に交換
【応急処置】プラグを清掃、磨く
プラグコードが劣化している
スパークプラグに電流を流すための配線がプラグコードです。配線は柔らかい状態で正常な電力が流れるため、硬化していたり、ひどい劣化を起こしていると燃費が下がる事があります。ただし、火花を起こす大元になる、「イグニッションコイル」の故障も疑う必要があります。【修理方法】プラグコードの交換
タイヤの空気圧が足りていない
初心者にありがちなミスです。ガソリンスタンドなどで空気を入れてましょう。空気圧の規定値は主にチェーンカバーの側面や、スイングアームに記載されています。
オーバーフローしている
キャブレーターには、ガソリンを一定の量だけ蓄えるタンクのような空間があります。ここから必要な分だけガソリンを吸い上げてエンジンにいきますが、オーバーフローとはこの空間に止めどなくガソリンが流れてしまう状態の事をいいます。【修理方法】キャブレーターOH
【応急処置】フロート室を軽く叩くことでゴミが取れて正常に戻る可能性があります。ただし、一時的なので修理が必ず必要になってきます。
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【無料】買取価格をチェックする故障事例5:バイクがオーバーヒートするorすぐに熱くなる
バイクのオーバーヒートは場合によっては致命傷を負う事になります。
症状一覧 | 修理の難易度 | 費用 |
エンジンオイルが劣化している | ★★☆☆☆ | ¥900~¥3,000 |
冷却水が不足している | ★★★☆☆ | ¥1,000~¥2,500 |
サーモスタットが故障している | ★☆☆☆☆ | ¥2,000~¥5,000 |
ラジエーターファンが故障している | ★★★★☆ | ¥5,000~¥10,000 |
エンジンオイルが劣化している
エンジンオイルはエンジン内部の摩耗を抑える役割がありますが、それ以外にもエンジンを冷却する役割もあります。冷却できるのは新しいエンジンオイルで、長年交換していない酸化したエンジンオイルに冷却性能はありません。【豆知識】オイル管理が悪い中古バイクのオイルレベルゲージの先端は、黒く焦げ付いた後があります。未開封のエンジンオイルの消費期限は3年と言われています。
冷却水が不足している
水冷のバイクはクーラント(冷却水)という液体でエンジンを冷やしています。少しづつ蒸発してクーラントが減っている場合や、もともと少ない量しか入っていない場合もあります。主に緑色に着色されているので、漏れている場合は目視で確認できます。その場合は道路を走行してはいけません。【応急処置】一時的であれば、コンビニなので水を購入してラジエーターへ追加することも可能です。しかし蒸発を繰り返すので入れた水はすぐに無くなってしまいます。レッカーが必要です。
サーモスタットが故障している
サーモスタットとは、バイクが高温になった時に別で保管されていた冷たい冷却水を高温の場所へ流す役割もった部品です。これが故障している場合は常に高温状態を維持することになりオーバーヒートの原因になってしまいます。【修理方法】サーモスタット交換
ラジエーターファンが故障している
高温になったバイクは、サーモスタットや走行しているときの風で冷却されますが、それでも間に合わない場合などにファンが回ることで強制的に冷却を行います。このファンが壊れているとオーバーヒートへの可能性が高まります。【修理方法】ラジエターファンの交換
【確認方法】通電チェック(難易度高)
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【無料】買取価格をチェックする故障事例6:ハンドルが揺れる・ブレる・振動がすごい
症状一覧 | 修理の難易度 | 費用 |
タイヤの空気圧が低い | ★☆☆☆☆ | ¥0 |
ハンドルが変形している | ★★★☆☆ | ¥2,000~¥5,000 |
ステムナットが緩んでいる | ★☆☆☆☆ | ¥0 |
ステムベアリングが摩耗している | ★★★★★ | ¥15,000~¥30,000 |
フロントフォークが曲がっている、ねじれている | ★★★★★ | ¥30,000~¥80,000 |
ディスクローターが変形している | ★★★★☆ | ¥20,000~¥50,000 |
タイヤの空気圧が低い
意外と気づきにくいのがタイヤの空気圧によるハンドルのブレです。右左折するときに不安定な原因などもタイヤの空気圧が低いことによって起きています。まずはタイヤの空気圧をチェックしましょう。【注意点】パンクしていないのに空気を入れてもすぐ減る場合、それはホイールのリムが変形していて隙間から空気が漏れている可能性があります。あとはバルブが劣化していて、ゴムの隙間から空気が漏れる事もあります。
【確認方法】洗剤やパーツクリーナーなどを、空気が漏れている疑わしい箇所にかけて反応を確認しましょう。
ハンドルが変形している
バイクが転倒した衝撃でハンドルが曲がることがあります。ハンドルの位置や向きは操縦に直結するパーツです。例えば、右手側のハンドルが少し内向きに変形していれば、目に見えなくとも右手での操縦に違和感を感じ、揺れている感覚を引き起こします。【応急処置】バーハンドルなら人力で曲がりを修理することは可能ですが、慣れていないと加減が難しく、さらに変形させてしまう恐れがあるので注意が必要です。
ステムナットが緩んでいる
バイクのハンドルを左右に動かすための軸の部分を「ステム」といいます。それを止めているナット(ネジ)が緩んでいるガタガタと振動が増えます。【注意点】緩んだステムナットを締め直してもガタがある場合はステムベアリングが摩耗している証拠です。また、ステムナットを規定値以上に増し締めすると、正常だったベアリングの摩耗が促進するほか、ハンドルの動きが硬くなり、事故の原因に繋がるので大変注意が必要な作業です。
ステムベアリングが摩耗している
「ステムナット」の中にはハンドルを自由に操作するためにベアリングが仕込まれています。これが摩耗していると隙間ができてガタつきや振動の元になります。ステムベアリンが確実に摩耗している場合は修理に出しましょう。3万円以上の高額な修理になってしまいますが、ハンドル操作を決めている根幹部品なので仕方がありません。
【豆知識】サイドスタンドだけでバイクを立てた後、ハンドルを動かしてベアリングの音を確認できます。(難易度高:転倒に注意してください)
フロントフォークが曲がっている
事故などを起こしたバイクはフロントフォークが曲がっている可能性があります。平坦な道路で、走行中に両手を離して左右どちらかにバイクが勝手に曲がっていくようであれば、フロントフォークに何かしたら衝撃があった可能性が高いでしょう。
ディスクローターが変形している
ホイールについているブレーキをかけるための輪っかの金属が「ディスクローター」です。転倒などを起こしたバイクがここに衝撃があると変形します。変形したディスクローターは常に走行するときの抵抗になり、揺れや振動のもとになります。【注意点】通常仕様でディスクローターが変形することは通常ありえません。変形している場合は事故歴があるか、ブレーキパッドの偏摩耗によってディスクローターが偏摩耗し、少しずつ変形していく事が考えられます。
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【無料】買取価格をチェックする故障事例7:ブレーキが効きにくい・効かない
症状一覧 | 修理の難易度 | 費用 |
ブレーキパッドが消耗している | ★★★☆☆ | ¥2,500~¥6,000 |
キャリパーピストンが固着している | ★★★★☆ | ¥12,000~¥24,000 |
エアーを噛んでいる | ★★★☆☆ | ¥3,000~ |
ブレーキパッドが消耗している
ブレーキをかけるために必要な部品を「ブレーキパッド」といいます。パッドが消耗するとブレーキできる力が減ってしまいます。バイクのブレーキパッドは車に比べて消耗が早いことを覚えておきましょう。【修理方法】ブレーキパッドの交換
キャリパーピストンが固着している
ブレーキをかけるとバッドがディスクローターを押さえつけてブレーキがかかります。押さえる動きをするのがキャリパーピストンです。これが固着して動かないバイクはどんなにブレーキをかけても効きにくいので走行するときは注意が必要です。【確認方法】エンジンを停止した状態で、バイクを押し掛けしてみましょう。ブレーキ周辺からキーキーと音がする場合は、ピストンが固着してブレーキが常にかかった状態になっています。
エアーを噛んでいる
油圧でブレーキをするタイプの場合、圧力を高めるための「マスターシリンダー」という部品があります。ここに空気が入っていると油圧の機能が著しく低下するのでブレーキが効きにくくなります。【注意点】ブレーキはバイクを運転する上で一番大切な部品です。少しでも効きにくい場合は、修理に出すのが今後のためでしょう。エア抜きは安い所で1500円ほどです。
故障事例8:シフトがうまく入らない
症状一覧 | 修理の難易度 | 費用 |
クラッチの遊びが少ないor多い | ★☆☆☆☆ | ¥0 |
シフトの可動部の油切れ | ★☆☆☆☆ | ¥0 |
クラッチワイヤーが伸びている | ★★★☆☆ | ¥2,500~ |
クラッチの遊びが少ないor多い
クラッチをつなぐためのクラッチレバーの位置は任意で調節することができます。握る量が少なければ少ないほどクラッチの遊びは少なくなり、迅速にクラッチをつなぐことができます。逆もまた然りです。 遊びに余裕がないと半クラッチの状態に近いためシフトが上手く入らない場合があります。【豆知識】遊びがあまりにも少ないとシフトを入れた時の衝撃が大きく、勝手に前に進もうとします。(入れた瞬間がすでに半クラッチ状態のため)
シフト可動部の油切れ
シフトペダルにはギアを入れるためベアリングが正常に動くことによってストレスのないシフトチェンジができます。ベアリングを守っているゴムブーツが劣化している場合は注意が必要です。【注意点】間違えてもクレ(スプレー)はかけてはいけません。必要なのはゴムを保護しながらも金属部分の潤滑を高める、シリコンかリチウム系のグリース、またはスプレーを使いましょう。
クラッチワイヤーが伸びきっている
もともとのワイヤーが伸びきっていてはクラッチの調整をしても全く意味がありません。また伸びきっている場合はいつかワイヤーが切れる予兆でもあるので交換が必要です。【注意点】高速走行中にクラッチが不良を起こすと、急ブレーキした場合に後輪がロックして転倒の恐れが高まります。クラッチ、ブレーキの状態は常に気を使ってみていきましょう。
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【無料】買取価格をチェックする故障事例9:アイドリングが不安定
症状一覧 | 修理の難易度 | 費用 |
キャブレーターの同調がズレている | ★★★★☆ | ¥0 |
スパークプラグが劣化している | ★★★☆☆ | ¥700~¥1,200 |
アイドリング調整が低い | ★☆☆☆☆ | ¥0 |
キャブレーターの同調がズレている
単気筒のバイクは対象外です。それ以外のバイクの場合、キャブレーターはアイドリングを正常に保つようにうまくバランスをとっています。それを「同調」といいますが、振動や衝撃などで少しづつ狂っていきます。【豆知識】4気筒など、自分でキャブレーターを分解した場合、締め付けの不良や、固定位置の問題などで同調をとろうとしても不可能な場合があります。
スパークプラグが劣化している
正常なアイドリングには「良い花火」が必要です。まずはスパークプラグを交換して調子が元通りになるのか確認しましょう。【注意点】フルカウル車などは、カウル脱着の工賃が上乗せされます。また、修理工場によりますが、一本だけの交換は受け付けてもらえず、必要なプラグの本数だけを交換せざるを得ません。これはショップが修理した箇所のクレームを防ぐためです。
アイドリング調整が狂っている
アイドリングはパイロットスクリューというパーツを手動で回すことで調節できるバイクがあります。これでアイドリング時の回転数を決めることができます。【注意点】アイドリングを下げすぎると、キャブレーターからワイヤーが外れて取返しのつかない事態に陥ります。アイドリング調整は身長に行いましょう。また、いくら調整しても治らない場合は、キャブレーター本体に問題があります。
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【無料】買取価格をチェックする故障事例10:加速しにくいスピードが出ない
症状一覧 | 修理の難易度 | 費用 |
クラッチが摩耗している | ★★★★★ | ¥35,000~¥50,000 |
キャブレーターが故障している | ★★★★★ | ¥30,000~ |
チェーンが伸びきっている | ★★★☆☆ | ¥10,000~¥25,000 |
スプロケットが摩耗しているor破損している | ★★★★☆ | ¥3,500~¥10,000 |
キャブレーターが故障している
気持ちの良い加速には良い燃料供給が必要です。キャブレーターに何かしらの不具合が発生すると、ガソリンが「濃い状態」か「薄い状態」のどちらかに転びます。濃い場合は低速でもたつき、高速で調子が元に戻ります。薄い場合は低速は普通ですが、高速で走行することが著しく困難な症状が現れます。【注意点】薄い場合はエンジンが焼き付きを起こす可能性があります。この場合はエンジンに負荷をかけてはいけません。
【チェック方法】薄い場合、チョークを開けると正常になります。逆に濃い場合、チョークを開けるとプラグが被ってエンジンが停止します。(走行中に行うので周りに注意してください。)
チェーンの遊びが少ないor多い
チェーンの遊びが多い(チェーンがダラダラ)の場合は隙間がたくさんできてしまうため、エンジンがタイヤにうまくパワーを伝えることができません。調節することで見違えるほど元に戻る場合もあります。逆に遊びが少ない場合はチェーンが切れてしまったり消耗を早めてしまいます。【修理方法】チェーン調整orチェーン交換
【豆知識】2サイクルのチェーン調整は4サイクルと違い、少し多めに遊びを設けたほうがクランクに良いと言われています。
スプロケットが摩耗しているor破損している
スプロケットとは、チェーンと噛み合っている歯車の事を言います。これが摩耗するとチェーンとの隙間が増えてうまくパワーを伝えることができません。また、スプロケットが一部破損している場合は一時るしく加速性能が落ち込みます。【豆知識】摩耗したスプロケットのままチェーンを交換しても、チェーンの摩耗を早めるだけで交換した意味が全くありません。
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【無料】買取価格をチェックする故障事例11:エンジンから異音がする
症状一覧 | 修理の難易度 | 費用 |
エンジンオイルが少ない | ★★☆☆☆ | ¥900~¥3,000 |
タペットが摩耗している | ★★★★★ | ¥15,000~ |
ピストンリングが摩耗している | ★★★★★ | ¥100,000~ |
カムチェーンが調整できていない | ★★★☆☆ | ¥0 |
クラッチが摩耗している | ★★★★★ | ¥35,000~¥50,000 |
エンジンオイルが少ない
エンジンオイルは人間に置き換えれば「血液」にあたる部分です。既定の量が入っていないだけでもエンジンに十分なオイルが行き渡らないために摩耗を早めてしまいます。それに気づかずに乗っていると異音が発生します。【確認しよう】エンジンオイルを入れても減りが早い場合は「漏れている」or「消費している」のどちらかです。消費とはエンジン内部でオイル漏れを起こし、ガソリンと一緒に燃えている状態の事です。いずれもバイクの状態は良くありません。修理するか売るかを考える時期です。
タペットが摩耗している
バイクによってはタペット(別名:バルブリフター)を調節する必要があります。これはエンジン内部の重要な部品になっており、摩耗がすすむと「カチカチ」という異音が発生します。また、シム式の場合は簡単に調整する事ができません。ヘッドを開けるまえに、まずはどのタイプかを確認することをおすすめします。【注意点】エンジン上部から、カチカチではなく「ガタガタ」と、金属同士がぶつかり合うような音がする場合は、エンジンが故障している証拠です。
ピストンリングが摩耗している
ピストンリングとは、エンジン内部で適正な油膜をつくるために必要なパーツです。これが摩耗していると「チリチリ」「カチカチ」という音がします。
カムチェーンが調節できていない
カムチェーンとはエンジンの上部と下部の動きを連動させるための内部にあるチェーンの事です。これはタイヤについているチェーンと同様で、一定の張りを出すためにカムチェーンテンショナーという部品をつかってカムチェーンを調整します。これに不具合があると異音がしたり、歯車から抜け落ちるなど、最悪はエンジンが停止します。【豆知識】新しいバイクの中のほとんどは、自動でカムチェーンを調節してくれます。
クラッチが摩耗している
クラッチが摩耗していると、エンジン左のクラッチカバー付近から「カタカタ」という異音がします。発進時のギアを1速ではなく、3~6速でクラッチをつなぐことで滑っていないか確認する事ができます。\ 故障しても安心!写真を送るだけで簡単査定! /
【無料】買取価格をチェックする故障事例12:マフラーから白煙が出る
症状一覧 | 修理の難易度 | 費用 |
ただの水蒸気 | ★☆☆☆☆ | ¥0 |
ガソリンを多く消費している/a> | ★★★★★ | ¥10,000~ |
オイル上がりを起こしている | ★★★★★ | ¥100,000~不明 |
オイル下がりを起こしている | ★★★★★ | ¥200,000~不明 |
ただの水蒸気
冷間時や夏場であってもエンジンで暖められた空気が排気されるときに気温差で水蒸気として白煙がでます。しばらく暖気して白煙がなくなればそのバイクは正常です。白煙が止まらない場合は、「オイル上がり」「オイル下がり」「オーバーフロー」の故障を考えなければなりません。
ガソリンを多く消費している
オーバーフローしているなど、燃料が余分に行き過ぎている未燃焼ガスとして白煙がでます。排気されるマフラーに鼻をあててみて、異常なほどにガソリン臭い場合は可能性が高いとみて良いでしょう。
オイル上がりを起こしている。
オイルが上がりとは、ピストンリングが摩耗していると発生する故障です。摩耗して開いた隙間からエンジンオイルが入りこむため一緒に燃えてマフラーから排気されて白煙となります。
オイル下がりを起こしている
オイル下がりとは、バルブシールというエンジンのパーツの隙間からエンジンオイルが入り込み、ガソリンと一緒に燃焼してしまうことで白煙となって排気されます。オイル上がりと同様に、マフラーの先端から異様なほどのオイル臭さを感じられる場合は可能性があるとみて良いでしょう。故障したバイクを治せない、費用がかかる場合
トラブルシューティングはいかがでしたでしょうか?中には費用が膨大にかかるものや、自力では修理できないものがあります。そうなると、今後の費用面とバイクとの付き合い方です。直すか売るか、そう考えるでしょう。
そういう時には故障したバイクも高く買取してもらえる一括査定を検討してましょう。いくらで売れるか無料で調べる事ができます。
その中で一番高い査定額を確認してみてください。これからかかる修理費用と見比べられる事で、売るか、修理するか、乗り換えるかなど、今後なにを選択していけば良いか明確になるでしょう。
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【無料】買取価格をチェックする今後故障しないために心がけたい事
今後故障を起こさないためにも「良い空気」「良い火花」「良い燃料」の3大原則を守っていければ大きな故障を招くことは少なくなります。また、故障によるトラブルシューティングを経験すれば、いずれ自力でメンテナンスができるようになる事もあります。バイク比較.comはこれからもバイク好きの皆様に役立つ情報をお知らせ致します。